パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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だめよ、デイビッド



デイビッドのママはいつも

「だめよ、デイビッド」と言います。

壁にラクガキ、全身泥まみれ、

食べ物で遊び、家の中で野球をすると、

ママはデイビッドに「NO」を言い渡します。

でもママは息子の行動を監視して怒るだけの煙たい存在ではありません。

花瓶を割ってべそをかいていたら「大好きよ」と抱きしめてくれます。

ママの胸にしがみつくと、デイビッドは安らかに目を閉じました。



デイビッドはどこにでもいる男の子です。

ちょっと好奇心旺盛で行動的ではありますが、

男性ならこんないたずらをした覚えが誰にもあるでしょう。

私は子供の頃、ダメと言われたことはやりたくなる性分でした。

いたずらや危険な遊びなどよくやったものです。

五歳くらいの時、マッチの軸についている硫黄を食べていた覚えがあります。

母にはもちろん止められたのですが、

マッチを見つけるたびにそれを口へ運んでいました。

どうしてそんなことをしていたのでしょう。

硫黄がおいしいのだったら納得もいきますが、

記憶の限りではそんなことはありません。

その味を例えようとしても、

人間が食する物とはかけ離れた風味でしたので、

硫黄は硫黄の味と表現するしかなさそうです。

自分の意思とは無関係に生れ落ちたこの世界。

幼かった私は、親から口で説明されただけでは

世界のありようが腑に落ちなかったのかもしれません。

自らの意思で行動し、体当たりで世界の感触を確かめて、

ようやく生きる喜びを見出せたのでしょうか。

この世界に挑み、その見返りとして体験を積み重ね、

男の子は成長してゆきます。

知識を頭に詰め込むことも必要ですが、

それは幾つになってもできることです。

幼いころ、肌で味わった実体験をどれだけ持っているか、

それが男の財産になると思うのです。

そして、柔らかく包んでくれる母の温もりがあれば、

どんな困難でも挑戦しに行ける勇気が湧いてくるでしょう。

大人の男には甘えは許されません。

妻や子を守るため、常に戦い続けなければなりません。

そんな状況で力尽きそうになった時、

無条件に甘えることができた幼い日の蓄えをほんの少し舐め、

微かな甘みをエネルギーに変えて、男は再び立ち上がるのです。

だからデイビッドはこれでよいのです。

いいね、デイビッドなのです。

世界中のデイビッド及び大人になったデイビッドに、

是非お奨めしたい一冊です。









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  1. 2011/07/26(火) 00:07:00|
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