パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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胎児退行

秋に妻が妊娠して以来、

彼女の主だった経穴を指圧するのが夜の日課になっています。

薬が飲めない妊婦だったので、

妻の体調不良を少しでも和らげようと私はツボの研究をしました。

妊婦でなくなった今でも

これからの妻の健康のために押し続けています。

目の周りを押している時、

「お肌がしっとりしていて皺もないね」

と私が褒めると、

「皺があってもいいでしょ、年とれば誰でもできるんだから」

と妻は美しさを失った時のために

今から予防線を張っていました。

私が、今現在綺麗なこと楽しめばよいではないかと思い

「マイナス思考だねえ」と切り返したら、

たちまち妻の眉間にはたて皺がよってしまいました。

過去や未来を想い煩わず、

現在を楽しみ感謝と愛情に溢れた気持ちでいる、

それが幸せの近道だと誰でも知っています。

テレビや漫画でもよくでてくる構成なので、

もちろん妻も熟知している筈です。

では何故そのように行動できないのでしょう。

それは恐怖心が邪魔をしているのです。

もし肌が衰えてしまったら、

夫に見限られるかもしれない。

当然自分自身も美しさを失うのは辛い。

そんな恐怖が湧いてきて、

現実を慈しむどころではありません。

このような思考態度は全く人生の損です。

自分は常にその状況でベストの状態であり、

時間が経過すればさらに向上してゆくと

自らを信じる必要があるのではないでしょうか。

厳寒の夜、子宮で胎児が成長していない、

と妻に告げられました。

恐らく流産するだろう、と医師が

あれこれ丁寧に指導してくれたそうです。

「どうせ流れるなら早く出てきてよ」

それも、様々な恐怖が入り混じり、

妻に吐かせたセリフだったのでしょう。

私は、きっと胎児が少しサボっているだけで

健康で美しい女の子が生まれてくるはずだと信じ、

それまで以上に妻の体を慮り、

愛情の限りをその子宮に注ぎ込みました。

しばらく経ち出血が始まって一週間ほど治まらず、

救急車で病院に担ぎこまれる事態になり、

堕胎手術をする直前に、ようやく私は

子宮に眠っているであろう娘の誕生を諦めました。

このような経験には様々な見方があろうかと思います。

見ようによっては、

三ヶ月の尽力は全て無駄であったから

時間と労力を返してくれ、

と考えることもできるのかもしれません。

生まれてくるはずの娘が子宮から掻き出されてしまい、

自らの身を切られるように辛いと思うこともあるでしょう。

私は率直にあの胎児に感謝でいっぱいです。

妻に尽くす喜び、

卒なく家事をこなす苦心、

健康な二人の男児を持つ有難味、

それ以外にも沢山のことを教えられました。

私も妻も、この三ヶ月でかなり成長できた気がします。

だから短い間だったけれども、

あの子に出会えて大変幸運だったと思うのです。

真の凶事など無いのです。

それは人の考えの中にしかありません。

それは恐怖心が育んだ幻なのです。

何事も多様な面があり、

見方を変えるだけで吉凶は簡単に裏返せます。

だから自分を貶めたり諦めたりする必要はないのです。

恐れを脱ぎ去り、赤子のように裸になれた時、

きっと愛に満ちた自分を楽しめるようになっているでしょう。







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  1. 2011/03/09(水) 00:11:26|
  2. 人間ライフ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

皺の件ですが、ボクは奥様の気持ちわからなくもないですよ。
過去未来にとらわれず今を生きる。
それはそのとおりだとおもいます。
ただ、奥様は外見よりもすかいどんさんとの内面的なつながりを重視しているということなのではないでしょうか?
「皺があってもいいでしょ、年とれば誰でもできるんだから」
という言葉はボクには逆に、若さへの執着のない
奥様の潔さと捉えましたがいかがでしょうか?

すかいどんさんのおっしゃるとおり吉凶は自分の見方次第ですよね。
ここに気づいている方は意外と少ないのではないでしょうか?
とかく私達は周りの状況に不満の原因を擦り付けてしまいがちですね。

いろいろと気づかせていただきました。
ありがとうございます。
  1. 2011/03/10(木) 19:00:12 |
  2. URL |
  3. s.river side #mFkV3JVk
  4. [ 編集 ]

s.river side さんへ

突っ込んだコメントをいただき、
とかく軽い交わりのネット世界にも
私を気にかけてくれている人がいる
在り難さを感じました。
妻の皺の件をそんなに真剣に考えていただけるとは、
SRSさんの女性への深い造詣が伺われますね。
私の描写が拙いせいで、
妻が甘えっ子なくせに
威張っていることもあるけども、
私に嫌われるのを事の外怖れている状況が
伝わらなくて申し訳ありません。
でも、SRSさんにご指摘を頂き、
妻に自分の生き方を押し付けていたかな、と反省しました。
私は、
「だって人間なんだから仕方ないじゃないか」
の様な言い訳が好きではないので、
歳をとって衰えて当たり前
病気になってもしょうがない
人生楽ありゃ苦もあるさ
などという言葉に共感はできないのです。
だから妻には窮屈な思いをさせているのかもしれません。
愚痴や悪口はいけない、と言い渡した時には
かなり反発されたものです。
でも妻の幸せを思うと、
やはり否定的な言質は足枷になる気がしてしまうのです。
私は、他人がああなったから自分もそうなるだろう
と考えるのを止めました。
誰かが事故にあった、病気になった、
それをみて自分も災難に見舞われるとその度に妄想していては、
生きてゆくのが怖くなって当たり前です。
そこから学ぶことはあっても、
自分に当てはめて怖がる必要はないと思うのです。
自分は絶対にそうはならないと信じて、
気楽に生きればいいんじゃないでしょうか。
何かあったらその時に対処するということで。
世の奥様方だったら、
こんな旦那どうなんでしょうね。
私についてきてくれるのは妻くらいかもしれないので、
もっと大切に扱うべきでしょうかね。

  1. 2011/03/11(金) 00:18:23 |
  2. URL |
  3. すかいどん #-
  4. [ 編集 ]

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