パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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早春の息吹

21 032
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川で魚を捕りました。

午前中に散歩をしていたら、

土手の下の淵に無数の魚影を発見し、

昼食を食べながら、

家族皆で魚捕りに行こうと提案しました。

子供たちは歓迎してくれましたが、

妻は渋面で箸を繰り出すだけでした。

家に篭るのが好きな妻を

外遊びに連れ出すために

説得するのはいつも骨が折れます。

頑なに、寒いとか化粧が面倒だとか言い張るのです。

ペットボトルで罠をこしらえて、

エサや水槽を用意して、

私と子供たちだけで車に乗り込もうとすると、

仲間はずれを怖れる妻は

ようやく憤然と化粧を始めました。

ところが、いざ現場に着いてみると、

妻はタモを握ったまま誰にも渡しません。

魚が逃げるからあっちへ行っていろ、

と遊びたい盛りの二人の息子を遠ざけて、

真剣に魚と格闘三昧でした。

私は罠を川面に沈めた後、

妻の掬いあげた魚や

息子達の管理などをしていました。

妻は次々とアブラハヤを捕まえ、

私の罠にも二匹が掛かり、

長男の網にもドジョウが二匹と小さな魚が入ったので、

予想以上の大漁に家族は沸き立っていました。

中でも次男は、

水槽で鱗を煌かせている魚たちを見て、

「美味しそう、美味しそう」と連呼していて、

生き物の命と自分の食料が不可分であることを、

既に悟っているようでした。

私は野生の生命の息吹を感じるのが好きだから

魚を捕まえただけなので、

もったいない、と嘆く次男を退けて、

魚たちを元いた淵へ放すと、

懸命に身をくねらせ水槽を飛び出した魚は、

暗い深みで銀色の光になりました。

夕食にはあんかけの鯖がテーブルに上りました。

ご飯を噛み締めながら、

鯖は口に入れるけどアブラハヤは逃がしたのは、

我ながら腑に落ちませんでした。

「あの魚美味しそうだったのに」

と鯖を見て泣き出す次男はきっと、

私以上に納得がいかなかったのかもしれません。

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  1. 2011/03/06(日) 00:03:18|
  2. 生き物
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

魚釣り

家族で魚捕りを楽しまれた様ですね。
アブラハヤは綺麗な川にいるんですよね。
私たちも、40歳の頃から五年間くらい、川釣り、へら釣り、ルア-釣りと、店の定休日には、
朝から暗くなるまでほとんど川で過ごしていました。
今頃の季節には、はや、ウグイが毎回100匹位釣れ、ウキも手作り、餌も色々研究して、
それはそれは楽しみました。
ちなみに、釣って来た魚はしっかりさばいて食べました。
余り数が多いので、あちらこちらにお裾分けして食べてもらいました。



  1. 2011/03/06(日) 21:50:27 |
  2. URL |
  3. UFO #-
  4. [ 編集 ]

UFOさんへ

一日川で過ごすなんていいですね。
私も昔、兄に連れられて何度か釣りをしましたが、
案外釣れるので楽しかった気がします。
でもよく思い返してみると、
十数匹釣れた時も全部川へ返していました。
自分で捕った魚を一度も口へ入れたことがありませんでした。
素直に美味しそうな食べ物だと思えればいいんですけどね。
手の中で煌く鱗に幻惑されてしまうのかもしれませんね。
  1. 2011/03/08(火) 22:04:30 |
  2. URL |
  3. すかいどん #-
  4. [ 編集 ]

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