パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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命がけの生

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カンカン照りの昼に、

いつものクヌギの木へ行ってみると、

樹液酒場に何も居ない代わりに、

地面にノコギリクワガタの頭が落ちていました。

鳥に食われたのであろうその頭は、

柔らかい腹部だけが千切り盗られています。

手にとって観察しようと拾ってみたところ、

指を大アゴで挟まれてしまい大変驚きました。

よく見ると、体が半分になってもまだクワガタは生きています。

私の手から逃れようと、

触角を動かしたり足を動かしたり

まだ生きることを諦めてはいないようでした。

辺りを見回すと、他にもミヤマクワガタが二匹

食い意地の張った鳥の餌食になっていて、

内臓が覗いている切断面には蟻が集っていました。

蟻に噛まれて痛いのか、

少なくなった腕を盛んに振り回しています。

ミヤマクワガタは二匹とも、

下半身も完備していれば七センチは超えそうな大物で、

もう少し早く来ていれば私がゲットできたのに、

と私は鳥に先を越された悔しさでいっぱいでした。

考えてみれば、

私はいつも木肌にいる虫を捕まえているのですが、

人間の手で取れるぐらいなら

当然鳥にだって襲われてもおかしくはありません。

どうしてそんなに無防備な姿を捕食者の前に曝しているんだ、

それじゃあ食べられても仕方が無いじゃないか、

と私は悔し紛れにクワガタたちに八つ当たりしたくなりました。

しかし、捕食者にみつからないように

ずっと地面に隠れていては食事ができないし、

異性と出会うチャンスも廻ってきません。

だから危険でも木に登らない訳にはいかないのでしょう。

自分の命をまっとうしようとするなら、

恐怖を克服し、世に打って出なければならないのは

どんな生き物も同じなのかもしれませんね。

彼等を見ていてふと思ったのですが、

私は雌に覆いかぶさっている雄の昆虫をよく見かけます。

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普通に考えれば子孫を残すための生殖行為なのでしょうが、

クワガタやカブトムシが、

交尾をしていないのに重なり合っていることがあります。

もしかしてそれは、

雄が自分の肉体を盾にして

愛する雌を外敵から守っているのかなと想像しました。

私が見つけた三匹のクワガタ達も、

愛する誰かを守るために自らの身を挺した結果、

あのような姿になったのかもしれません。

そして彼等が守り抜いた命はやがて彼等の子を産み、

厳しい環境を生き抜くことができた子供たちが、

きっと二年後には父のような立派な大アゴを持った

力強いクワガタに成長するのでしょう。

父の、男の役割について考えさせてくれた三匹は、

半分の体でぎこちなく地面を這いずり回り、

やがて落ち葉の陰に消えて行きました。


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  1. 2010/08/26(木) 00:16:21|
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