パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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裸眼

夏の盛りの太陽の下、日課の散歩にでかけました。

一年で一番暑い時期の、

一番気温が上がる時間帯に戸外で運動をしていると、

水を吸ったスポンジを握ったように汗が垂れてきます。

やっぱり暑いなとも思うのですが、

この体に火が点きそうな感覚を味わえるのもあと僅かなので、

全身で今この夏を満喫するよう、張り切って歩きました。

雑木林にさしかかると、様々な蝶が舞っていました。

アゲハ蝶だけでも四種類が見られ、

その他の蝶や蜻蛉も木漏れ日を浴びて

体を色とりどりに煌かせながら軽やかに舞い踊っています。

私はその極楽のような光景に見とれながら、

昆虫が好きになってよかったなと心から思いました。

きっと見る人が違えば、私には宝石のように見える昆虫も

ただの虫がいるとしか感じないことでしょう。

もしかしたら美しい昆虫がいることにすら

気がつかないかもしれません。

彼等は美しかったり、可愛かったり、カッコよかったりするので、

私はいつも昆虫を見る度に心がときめきます。

身の回りにこんなに多くの命が溢れていると確認でき、

世界の大きさ、懐の深さに思いを馳せずにはいられなくなります。

そんな喜びを、ちょっと外を歩くだけで得られるのですから、

昨年突然に昆虫が好きになったことは、

私にとって望外の幸せに思えるのです。

雑木林を通り抜けて青空を頭上に頂き、気分よく私は歩き続けました。

顔を出し始めた稲穂が風にそよぐ田んぼ道を歩いていると、

田と田の間を走る用水路に目が行きました。

用水路に開けられた取水口からは田に水が流れ込み、

潤った稲は緑鮮やかに天へ突き立っています。

用水路の波立った水面は日の光を反射して眩しく輝いていました。

田んぼのある所ならどこにでも見られる風景ですが、

私は、この用水路はどこまで続いているのだろう、

ずっと先まで付いていってこの水がどうなるのか確かめたい、

きっとそこには素晴らしいものが待っている筈だ

という気持ちに駆られました。

何か、以前にもこんな気持ちになった事があるような気がして

考えてみると、

息子達と同じくらいの幼児だった頃、

私は自分の周りにある世界に対して、

いつもこんな気持ちでいたことを思い出しました。

何を見ても不思議に感じてワクワクして、

自分がまだ知らないどこかには、

きっともっと素晴らしいことが待っているんだという期待に溢れ、

幼い私は曇りの無い眼で世界を見ていたような気がします。

段々と成長して行くうちに、歪みが生じ、

傷にかすみ、汚れが付着し、

私の目は膜に覆われたように朦朧としていました。

しかし、近頃の私の視界はかなりすっきりしてきて、

幼い時の己に近づいてきた気がします。

人間は歳をとると子供に戻ってゆくようにできているのでしょうか。

そうだとしたら、年月の経過を怖れる必要はないのかもしれませんね。











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  1. 2010/08/06(金) 23:31:17|
  2. 人間ライフ
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