パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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気のいい兄

林の中の小道を散歩しながら、

クワガタムシでもいないかとクヌギの木を見て回りました。

まだ季節が早かったせいか、樹液の出ているクヌギは少なく

お目当てのクワガタは見られませんでした。

その代わり一本の樹液が滲み出している木に

キイロスズメバチがいるのを発見しました。

以前これに刺された経験があるので一歩引いて観察すると、

スズメバチは懸命に大アゴを動かして樹液を飲んでいました。

すると私の背後から羽音が迫ってきて、

キアシナガバチがキイロスズメバチの隣にやってきたのです。

これは蜂の異種格闘技戦が見られるかもしれない。

私はそう思って胸が躍ったのですが、

意外なことにスズメバチはすぐに立ち去ってしまいました。

見たところスズメバチの方が体格がよく、

質量なら三倍はありそうだったのですが、

私にはアシナガハチに恐れをなして逃げたように感じました。

昆虫の世界は弱肉強食ですから、

力が強い者がどんな横暴を働いても弱いものは逆らえません。

だからスズメバチはアシナガバチを

力で捻じ伏せれば良さそうなものですが、

中には人間と同じで、争いを好まない

気の弱いスズメバチもいるのでしょう。

そんな蜂たちの様子を目にして、

自分の息子たちの姿が思い浮かんできました。

四つも学年が上なのに三歳の次男と喧嘩しては泣いている長男が、

私にはスズメバチの姿に重なって見えたのです。

先日、昼寝から目が覚めた次男が、

母親を求めて「ママー」と寝室で叫んでいました。

それを聞きつけた長男はすぐに弟を迎えに寝室へ赴き、

「お兄ちゃんが迎えに来たよ」と優しく語り掛けました。

すると次男は「お前なんか呼んでねえ、あっち行け」

と激怒し、母親が来ない不満を兄にぶつけたのです。

長男はお世話をしてあげようと迎えに行った弟に罵られ、

その場で泣き崩れてしまいました。

恐らく次男が昼寝している間、

弟と一緒に遊びたいけど今は寝ているから、

と次男が起きるまで我慢して待っていたのでしょう。

それが寝起きで不機嫌な弟には自分の気持ちが伝わらず、

思いもよらない理不尽な罵声を浴びせられたのですから、

長男がショックを受けないはずはありません。

見ている私も切ない気持ちになっていしまいましたが、

幼い寝起きの次男を叱るのも躊躇われました。

可愛そうに思った私が長男を抱いて慰めていると、

次男は上目使いに私を見ながらオズオズと寄って来て、

嗚咽する長男の背中を手でさすり、

「ゴメンナサイ」と小声で兄に謝罪しました。

直ぐには許す事ができなかった長男でしたが、

生来気持ちの切り替えが早い人ですので、

二人がいつものように床を踏み鳴らして戦いごっこをするまでに

あまり時間は必要ありませんでした。

子供のころ、次男のように生意気な弟だった私は、

毎日兄に打たれて泣いていました。

控えめな弟になればよかったのでしょうが、

負けん気の強い私にはそれができなかったのです。

ですから長男を見ていると、

私もこんな優しい兄が欲しかった、

といつも次男が羨ましくなってしまいます。


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  1. 2010/06/25(金) 00:09:29|
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