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パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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光陰の矢

夜、寝室に親子四人川の字に横になり、

私は長男を寝かしつけていました。

小学生になった長男は朝が早くなったせいか

最近すぐに眠りに落ちるようになり、

私が四年間勤めてきた長男の寝かしつけ係を

そろそろ卒業することができそうです。

布団に入って自作の物語を呟きながら五分で寝てしまった

長男の隣には、次男がまだ寝ずにがんばっていました。

本来次男の寝かしつけ担当である妻は、

いつも朝早く起きて家事をしているので、

夜はいつも家族の中で一番に寝てしまいます。

母親に釣られて次男もそのうちに寝てしまうだろうと思い、

常夜灯に照らされた天井を見つめて暫らくぼんやりしていると、

次男が子守唄を小声で歌っているのが聞こえてきました。

そちらへ顔を向けると、次男が仰向けに寝ている妻の脇に正座し、

眠っている自らの母に歌いかけながら

母親の腹を歌の拍子に合わせて優しく叩いていました。

そして時々胸に顔を近づけておっぱいを飲むふりをしているのです。

薄暗がりで、お母さん役と赤ちゃん役を交互に一人でこなす次男に、

成長したい欲求と母胎に回帰したい郷愁が入り混じった

複雑な三歳児の心理を垣間見た気がしました。

反抗期を脱した次男はこの頃頼もしくなってきて、

コップに水を汲んで私に「どうぞ」とくれたり、

お菓子を食べている次男を私が見ていると半分くれたり、

面倒見がいい兄貴分といった感じです。

三歳になったばかりであまりしっかりされると、

次男が生まれたのはついこの間のような気がするのに、

もうこんなに成長してしまったのかと寂しくなってしまいます。

今のうちにしっかり可愛がらないと、筍のように

瞬く間に大きくなってしまいそうで、焦りすら感じます。

振り返ってみれば次男が生まれて以来、

私は長男ほどの手間と時間を彼に施していません。

次男が妻にべったりで私を避けていた面もありますが、

やはり最初の子で、

生まれてから三年間一人っ子だった長男に比べると、

次男に構ってあげられる余裕が無かったように思います。

子供を見つめる私の視線は、

子供が二人になった事で分散され、

長男に注いだほどには次男に注目してなかったかもしれません。

私の母も、妻に向かって長男である兄の話ばかりするそうです。

三男の妻に向かって長男の子供の頃の話をなぜするのか、

妻は不思議に思っているようですが、

三番目の子ともなれば、

余程の事がない限り親の注意を惹きつけられないのでしょう。

しかし、親の注目の度合いが高かろうが低かろうが、

時は弛まず流れ続け、子供は必ず成長してしまいます。

幼い私が両親の興味を惹かなかったとしても、

私自身が己の成長を感じそこに喜びを見出してきたからよいのですが、

親の立場になってみると、

子供に「親からの愛情が薄かった」なんて気持ちには、

やはりなってほしくありません。

出来る事なら、ビデオやDVDのように巻き戻して、

次男の三年間の歩みをもう一度詳細に鑑賞したいです。

誰しも思う願望かもしれませんが、

寝室で一人芝居を続ける次男の姿に、

私はそう願わずにはいられませんでした。



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  1. 2010/06/19(土) 23:19:54|
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