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パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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兄弟の間

従姉妹の結婚式に出席するために、

都会で暮らしている兄が一年ぶりに帰郷しました。

私の息子達にいつもプレゼントにおもちゃを買ってきてくれて、

今回も長男には自作して組み立てるブルドーザー、

次男には戦隊物の音の出る銃を貰い、

息子達も私も歓喜していました。

都会で会社を経営している兄は、

お返しを渡そうとしても遠慮して受け取ろうとしないので、

いつも貰いっぱなしで少々心苦しいのですが、

弟として甘えるのも兄貴孝行かな、と今では開き直っています。

物でお返しをすることは出来ませんが、

せめて田舎で過ごす一泊二日を楽しんでもらうために、

会話を盛り上げたかったのですが、

兄に奥さんや子供たちの近況を訊いたら、

その後の会話が途切れがちになり話が弾みませんでした。

兄が実家で生活していたのは私が14歳の時までで、

高校を卒業した兄は、都会の学校に進学し、

いずれは郷里に戻りたいと考えていたようですが、

できちゃった結婚をして都会に家庭を築いてしまうと、

そこから離れられないようでした。

実家を出て以来20数年故郷や親兄弟と離れて生きてきた兄とは、

私はその間稀にしか顔を合わせる機会もなく、

これまでに歩んできた道程の相違から、

深い意思の疎通を望むのは無理なのかもしれません。

若い頃はたまに会ったときに、カラオケや競馬などの

遊びを私に教えてくれました。

今でも弟に何かしてあげようという気持ちは変わっていないようで、

長男や次男の遊び相手やお世話を買って出てくれ、

私の好きな虫取りにも張り切って付き合ってくれました。

従姉妹の結婚式に出席した際、

神前でお神酒を注いでいた巫女さんがいい、

という意見では二人とも一致しましたが、

話はそこで終わってしまい深く掘り下げる事も無く、

隣に座っている私と兄との間に

見えない壁があるような歯痒さを感じました。

私も大人になって遠慮を知ってしまったせいか、

一歩引いてしまって、無難な言葉ばかり選んでしまいます。

毎日接している妻や子と同じように判り合うのは難しいかもしれませんが、

離れていた期間に開いてしまった我々の溝を埋めるべく、

少しでも多く兄と言葉を交わすよう二日間努めました。

息子達も一緒にいて思うように事は運びませんでしたが、

遊んでもらった息子達は随分兄に懐き、

まるで私の代わりを果たしてくれていたようです。

兄が帰る段になると、長男は元気がなくなり

次男は口をへの字に曲げて泣きたい気持ちを堪えているようでした。

私も心の中は彼等と同じ思いでしたが、

今回のリベンジがいつできるのか見通しもないまま、

手を振り続ける息子達と共に

去り行く兄の車を見えなくなるまで見つめていました。

二十数年来、幾度となく経験してきたはずなのに、

未だに私は都会へ帰ってゆく兄を見送るのは苦手です。




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  1. 2010/06/13(日) 23:31:29|
  2. 人間ライフ
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