パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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幼い追憶

夜、風呂上りに電話が鳴りました。

こんな時間に何だろうと思ったのですが、

妻が受話器を取ると長男が以前通っていた保育園で

年中さんだった去年にお世話になった担任の先生からのでした。

妻が少し話してから長男に替わると、

うん、うん、と長男は返事をしていて、

元担任の先生は長男に長めのお話をしているようでした。

電話を終えると長男は涙目になって顔を赤くしながら

おもちゃをいじくり回していました。

まさか去年の先生に今更叱られて泣いている筈もないので、

きっと間近に迫った卒園の件で

お祝いの言葉を貰って嬉しくて涙ぐんでいるのだなと私は察しました。

元担任の先生が電話をくれた理由には充分思い当たる節がありました。

日曜日に長男が以前の保育園の同級生たちに向けて、

卒園してもお互いにがんばっていこう、という感じの手紙を書き、

それを持って私と二人で車に乗って以前いた保育園に届けたのでした。

休日なので誰もいないかなと思った保育園に、

一人だけ保育士さんが書き物をしていたので、その方に手紙を預けました。

長男とは入れ替わりに赴任した見知らぬ先生でしたが、

手紙を受け取ると非常に喜んでくれて、

長男に今通っている保育園のことを色々と質問して、

会話の終わりには卒園を祝福してくれたので、

私は保育士さんの子供に対する愛情の深さを垣間見た思いでした。

それから私と長男と二人きりしかいない園庭で

久しぶりに触れる懐かしい遊具を楽しみ、

外から年少や年中の時に過ごした教室を覗いてまわり、

見ているうちにここへ通っていた時のことが思い出されました。

年少の春に入園した際には、

もう保育園に通うほど大きくなったのか、

と長男がもう赤ちゃんでなくなることに涙したものです。

そしてオムツが取れないまま入園し、

三月生まれの長男が周りの子供達に比べて

何事もうまくできないことに焦りと苛立ちを覚えながらも、

担任の先生に親身にフォローして頂いたことで

私も長男も徐々に保育園の環境に馴染んでいけました。

年中の終わり、昨年の卒園式の日に長男はこの保育園を去り、

現在の保育園へ転園しました。

長男は事あるごとに、

その日が今まで生きてきた中で一番悲しい日だったと言います。

その時の、二年間共に過ごしたお友達との別れの辛さが、

卒園間近になって長男に手紙を書かせたのかも知れません。

きっと長男にとって卒園とは、

今の保育園を卒園するだけでなく、

入園から二年間過ごして多くの涙や笑顔の思い出が詰った

この保育園からも決別することと感じているのでしょう。

目の前にある、過去に長男が通った教室に、

あの時のお友達や長男の姿を探さずにはいられなかった私も、

この保育園に特別な思慕が湧かずにはいられませんでした。

卒園式の練習をしていると泣きそうになる、と長男は言います。

もしかしたら、一生のうちで一番悲しかった日が

更新されるのは近いのかもしれません。


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  1. 2010/03/23(火) 23:31:13|
  2. こども
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

この記事を読んで 
前の園の先生に ついつい自分を重ねてしまい
きっと その先生もお手紙を読んで
こみ上げる想いがあったことだろうな・・・
保育士冥利に尽きるなぁ・・・と
見送る先生に想いを馳せるのでした。

長男くんの気持ちが 切なくもあり
また 今まで愛情を持って育てた子どもとの絆を
強く感じた保育士としての喜びは
格別なものだっただろう・・・と私まで嬉しくもなりました。


小さいなりに いろいろな気持ちを乗り越えて
大きくなっていくんですね。
その気持ちにいつも寄り添って見守る・・・
それが 親なんでしょうね。

卒園式の日。
長男くんが何かを感じ あふれる気持ちを
きっと すかいどんさんに伝えてくれますね。
長男くんを優しく包んであげる すかいどんさんを
心に浮かべている 私です。

  1. 2010/03/25(木) 21:03:05 |
  2. URL |
  3. あかね #PkcAV1HU
  4. [ 編集 ]

読んでいてウルッときました。
長男くんは自主的に手紙を書いたのですね。
以前の保育園の同級生たちに向けて・・・
すばらしいですね。
ステキな少年に育ってくれることでしょう。
ブログをとおして成長を見守らせていただきたいです。
  1. 2010/03/26(金) 21:27:38 |
  2. URL |
  3. s. river side #-
  4. [ 編集 ]

あかねさんへ

子供の世話を毎日する仕事を選んだのですから
きっと元から子供好きなのでしょうが、
やっぱり、保育士さんはみなさん子供に対する愛情が深いのですね。
毎日その成長を見守ってきた子供が、
保育園を巣立っていくに際してこみ上げる思いは
複雑なものがありそうですね。
私も一度保育園で働いてみたいものです。
長男がお世話になった保育士さんたちは
みな優しく暖かい方ばかりでした。
自分も子供のころお世話になった先生が大好きだったので、
保育園は未だに私にとって母胎のような場所です。
  1. 2010/03/26(金) 21:50:48 |
  2. URL |
  3. すかいどん #-
  4. [ 編集 ]

s. river side さんへ

長男は急に手紙を書きたいと言い出しました。
きっと彼なりのけじめだったのではないかと思います。
いつもお褒めの言葉をありがとうございます。
いつか s. river side さんを号泣させるような
記事が書けるよう、これから精進して参りますので
どうぞ見守っていてくださいね。
  1. 2010/03/26(金) 21:56:45 |
  2. URL |
  3. すかいどん #-
  4. [ 編集 ]

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