パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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収穫

晴天の休日なので、母の畑を耕しに行きました。

長男は畑なんか行きたくないと出発時に渋っていました。

確かに、いま畑には何も収穫できる野菜もないし、

農作業も耕運機で私が土を起こすだけなので、

子供がいてもつまらない場所かもしれません。

でも次男は畑に行きたくてはりきっているので、

長男だけ家に一人置いて行くわけにも行かず、

渋る長男をなだめて車に乗せました。

しかし、いざ畑についてみると車から飛び降り、

畑の中を走り回っていたので、

口で言っているほど長男は畑が嫌いではないようでした。

私が手押し式の耕運機を操っている間も、

次男と二人であちこち跳ね回っていて、

子供には何も遊ぶものが無いところでも

楽しむことが出来る、柔軟な発想があるようです。

日が暮れかかった頃に、私の背後で長男の奇声が聞こえ、

手を止めて振り返ると、「これ何?」と長男は地面を指差しました。

そこには長さ十センチ程の細い生き物が、のた打ち回っていました。

ミミズを機械の回転する歯で引っ掛けたのかと思って手にとってみると、

それは鱗に覆われていて、どう考えても爬虫類のようでした。

こんな小さな蛇がいるのかなと思いながら地面をみると、

私の足元にトカゲがひっくり返っていて、

そのトカゲには尻尾がありせんでした。

単独の生き物だと思っていたそれは、トカゲの尻尾だったのです。

尻尾の主である本体の方は、私が耕運機で引っ掛けてしまったようで、

体が折れて口から血を流し目には膜が下りてきていて、

数秒後には事切れてしまいました。

私たち家族が食べるための野菜を育てる際に奪ってしまった命に対し、

私は申し訳なく思うと同時に、トカゲの生態を観察する機会を与えてくれて

感謝の気持ちを心の中で表しました。

私は見たいと思っていたトカゲの尻尾きりを

目の当たりに出来たので、とてもそのトカゲに出会えてよかったです。

それでも、よく動く生き物のような尻尾の隣に

息絶えた動かない本体を並べてみると、主が死んでいるのに

尻尾だけが敵の目を引き付けるために空しくのた打ち回っている

奇態な光景に、私は罪悪感を感じずにはいられませんでした。

長男もトカゲの様子に特別な感慨をもったのか、

トカゲの尻尾についての私の説明に真剣な表情で聞き入っていました。

実際に口に入れている動植物を含め、

沢山の命を犠牲にしなければ

自分は一日も生きてはいられないことを、

このトカゲの姿が長男に教えてくれているような気がしました。

どうやら畑からの収穫は、食べる事ができるものだけではないようです。







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  1. 2010/03/15(月) 00:14:27|
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