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パパ読ンデ

光を越え、事象の地平面で逢いましょう

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てのひら

この絵本「てのひら」は、書店で売っている本ではなく、

定期購読絵本のおはなしひかりのくに2007年の三月号です。

ネットで調べてみても詳細が判らなくて、売っているサイトもなかったので、

入手するのが難しそうな絵本で申し訳ないのですが、

この絵本のそこはかとない子供の心の揺れが

私が保育園に通っていたころの気持ちとオーバーラップして

私はとても好きになってしまいました。

図書館などに行けば、もしかしたら読む事ができるかもしれませんので

興味をもたれた方はお探しになってみてください。

お話の内容は、

春、保育園のチューリップ組に進級したまいちゃんは、

この間までいたタンポポ組の担任の先生、

ようこ先生が、お隣に住んでいることちゃんと

手をつないでいるのを見てことちゃんが羨ましくなります。

新しい担任のゆうた先生も好きなのですが、

ようこ先生のたんぽぽ組が気になります。

かけっこで転んだ時に、ようこ先生が離れたところから見て

「がんばれ」と手を振ってくれたので、まいちゃんは

嬉しくなって立ち上がり手を振り返しました。

夏、笹に七夕の飾り付けをしていると、

たんぽぽ組の子たちもやってきて、

一緒に飾り付けをしました。

男の子がまいちゃんが短冊をつけようとしたした所に

短冊をつけたいと言うので、

まいちゃんは我慢して男の子の短冊をそこへつけてあげます。

秋、遠足ではことちゃんと手をつないで歩き、

ようこ先生にお姉ちゃんみたいだねと言われ、

ちょっと嬉しくなります。

お弁当を食べる時にことちゃんがようこ先生に

手を拭いてもらっているのが目に入り羨ましくなりますが、

「いいや、私はおねえちゃんだから、自分で拭ける」

ときれいに自分で手を拭きました。

運動会の玉入れをして、ことちゃんと頭同士でぶつかってしまい、

大泣きしたことちゃんはようこ先生に心配されます。

まいちゃんだって痛いのに、ようこ先生はみてくれません。

痛みを我慢しながら、ちょっとだけ「ことちゃん嫌い」って思いました。

冬、みんなで北風ごっこをしました。

たんぽぽ組の子はめちゃくちゃに走っているだけですが、

まいちゃんは風の子らしくビュンビュン走ります。

でも担任のゆうた先生がたんぽぽ組の子達を

両手で抱えて遊んでいるのを見て、

「いいなずるいな小さな子、あたし台風になっちゃうぞ」

と、まいちゃん風の子が暴れます。

チューリップ組になってもうすぐ一年経とうとする頃、

みんなで花壇の手入れをしていると、

ゆうた先生に「まいちゃん一年間がんばったから、

てのひらもがんばって大きくなったんだよ」

と言われ自分のてのひらを見てみると、

自分の成長に嬉しくてドキドキして、手をお日様の方へ突き出しました。

すると隣にも泥んこの手が伸びてきて

「あたしもまいちゃんみたいになれる?なりたいな」

と、ことちゃんがいいました。

まいちゃんとことちゃんは二人で顔を見合わせて笑いました。





自分が過去にいた場所を未練に思ってしまう、

まいちゃんだけでなく私にもそういう覚えがあります。

時が経ち、成長してできることが増えていくのはワクワクしますが、

何も出来なかったころの自分を、

包み込むように保護してくれていた環境には

特別の愛着があるものですね。

いつかその場所へ戻りたいという気持ちを

心の奥で押し殺し、

こなして行かなければならない山のようなハードルを

不本意ながら飛び越えて行くうちに、

いつしか私はその甘やかな場所にそぐわない大きな体になり、

もう戻ることができないその場所への追憶に

心はいつまでも後ろ髪を引かれたままでした。

私も保育園に通っていた時の担任の先生が大好きでした。

三年間ずっと同じ、みつこ先生が担任で、

マイペースで意地っ張りだった私のことも

いつも優しく可愛がってくれました。

今思い出してみても先生のイメージが笑顔なくらい、

いつも笑顔で明るいお日様のような先生でした。

バレンタインデーには保育園から帰ると近所のお店に行き、

月に五十円の小遣い全てをつぎこみ

ハートの形のチョコレートを買い求めて、

保育園に戻って大好きな先生にプレゼントしたほどです。

そのときの先生の反応は、

予想していたよりテンションの低いものでしたが、今考えれば、

子供になけなしのお金を使わせてしまった

戸惑いの気持ちがあったのかも知れません。

私が他の保母さんの耳を引っ張って凄く怒られた時にも、

泣いてる私を慰めながら、

耳を引っ張ってはいけないことを優しく諭してくれました。

みつこ先生を見て、子供心に女性は優しいものだとずっと思っていたのですが、

なかなか先生のような温かい女性にはお目にかかれず、

未だに私の中では先生が一番優しい女性ではないかと思っています。

過去の思い出なので美化されているだけなのかもしれませんが、

いつか私も先生のように、お日様みたいな温かさで

他人に幼子のような安らぎを与える人間になることができれば、

私のあの特別な場所は決して手の届かないものではなくなり、

自らの心裡に取り込むことができるような気がしています。






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  1. 2010/03/09(火) 00:17:04|
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